ここに繋がる人達のライフスタイルや地方暮らし自体を「否定する意図は無い」ことをまずお伝えします。
都市部近郊の生活から、幻想で陥りがちな罠への事前ご相談に対する私なりの知見です。
今週の呪術廻戦のアニメで、野薔薇の田舎の話がついに放映された。
原作勢なのでストーリー自体は知っていたのだが、この話がTVや配信を通して世に広く伝わる価値を再確認する。
「オーガニックでスピリチュアル、スローライフや子供の為、移住」。
これ、残念な結果になる危険性が周知された方が良いことだと本当に思う。
首都圏や地方都市周辺で育ち働いてきた人が、「理想郷だと盲信し、バブル後の格安処分別荘や過疎地の古民家へ暮らしを変え、ドツボにハマるもプライドから痩せ我慢」を直の繋がりで何件も見ているのだ。
病院(発達障碍児を個性だと拘り通院や療育が必要なのに必要な施設が通える範囲に無い)や買物(公共交通機関不足で車必須のランニングコストやエアコン代等が家賃安くても相殺)、“田舎の人は人情ある”という盲信(他所者への村八分やセクハラやイジメは未だにあり、孤立や嫌がらせでメンタル病む)、カフェみたいな素敵な手作りリノベーションハウスや自家製野菜料理しようとイメージしていたら害獣や虫や腐敗が酷くて上部だけ手を入れてもどうしようもない事や、実家太かったり地元仲間の助け合いやコミュ力が無い限り、詰むリスクが高い。
田舎への移住の事前相談受けた場合、私はいつも「1ヶ月以上できれば1年は2拠点生活で様子見ろ、移住するなら3年分の生活費貯金してから」と伝えている。
都市部の仕事と家をキープしながら、週末だけ自然多い田舎で過ごす、というのを繰り返すこと。
すると、最初は心がリラックスした自然も見飽きて旅行やキャンプで気がすむ事や、買物の面倒臭さや、丁寧にフレンドリーに接しようとしても壁や邪険や噂話で住民と仲良くなれない事や、今はオンラインで仕事出来てもそれが途絶えた時現地で就けそうな仕事が無い事など、気づくだろう。
恥と思わず勇気だして撤退する事も必要で、貯金は、うまくいかない時期に最悪な選択をしない保険であり、都市部に戻る引越し等の初期費用の確保で持つべきだ。
首都圏や地方都市近郊育ちの「田舎暮らし選択は、生活に必要な施設や仕事へのアクセスや人の多様性が担保された、都市部に1時間で出られる郊外」が丁度良いと思う。山も海もその少しの距離にはあるし、良いバランスだと提案する。
Image by Pixabay
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